クレリック・レベリング 〜レベル 1 から PoF までの 28 日間〜

 Project1999 Blue サーバにて作ったクレリック〝Nekomimi〟

 それもすべては、とあるヘルムからはじまった。

 ヘルム・・・?

 いや、ちょっと待てよ・・・

 EverQuest のヘルムと言えば〝ロケット鉛筆〟を筆頭に〝ベースボールキャップ〟〝パーマン〟とか、どれもこれもが伝説級のダサさを誇っている。あろうことか P99 では Hide Helm が機能しておらず、ボタンを押しても消えてるのは自分だけ、他からは消えてないとか、逃げ道なしかよ!

 ええ、わかる。我々はあの臭みが好きだったんだよな。

 普通、あんなデザインなんて、スケッチ段階で却下だもんな。そんなものが実装されてしまうような平和な時代に生きていたのだよ。

 そんな中、抜群に浮いたヘルムがある。

 ハイエルフ男性用のプレートヘルム〝猫耳ヘルム〟

 通称〝変態ヘルム〟

 あのころやっていた人ならわかるだろう、あぁあの変態のことか、と。

 そこで想像してみてほしい・・・あなたは死んだ・・・バインドポイントに、一人裸でぽつん・・・失われた xp に呆然・・・

 すると、知らない人物から tell が来る。

ーー蘇生はいるかい?

 もちろん! しかも 96% 経験値バック!?

 と、喜びいさんでゾーンした先にあんな変態おじさんが座っていたとしたら・・・

 

 まことに壮大なこの計画はしかし、レベル 40 という何も始まりもしていないところで力尽きた。

 あれから二年。

 Green サーバで遊ぶ気分になったのだが、何をしよう? エンチャンターはもう疲れた。Blue サーバには 60 の Perotea があるし、ここは塩漬けにしていた猫耳を転生!

 Plane of Fear のオープンまで一ヶ月もないが、それまでに制限レベルの 45 に間に合うのか?

 PL 一切無し!

 ほぼ野良で上げた、レベル 50 までの記録! 

1日目 レベル 1

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 とてもじゃないが初心者向けとは思えない手抜きの森 Greater Faydark にて、レベル 1 〜 5 をグラインド。

 相当眠いソロ作業なので、さっさと上げてクラッシュボーンに入りたい。

 Kelethin 付近で a skeleton をパキパキしてると、ふと JPN らしき corpse が・・・

 高まる期待・・・!

 ところで、ハイエルフはクレリックに重要なステータスである Wisdom が元から高い。そこへ更に 25 ポイント追加。STA の寄与はほとんどないので無視して良い。

 残りの 5 ポイントは STR に入れる。

 クレリックは STR は使わないが、プレート装備なので重量オーバーに陥りやすい。

 それにしてもあの頃の私、何も考えず 25 ポイント・オール STR という酷いクレリックだった・・・まぁ、最終的にはそれはそれでアリだったのだが。 友達は STR 不足が深刻で、あのベルトとかでブーストしていた記憶。まぁでも 25 ポイントはないわなw

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 Crushbone では入り口レベルにあたる〝slave yard〟

 私が今着ているのは、a skeleton などから追い剥ぎしてきた布の服。

 裸同然である

 Green は 2019 年 10 月にオープンしたサーバーだから、この時点で既に 5 ヶ月が経過している。彼らの中でも、いかにも twink なキャラはメインが 50 になった人の alt だろう。

 twink = レベルに似合わない高価なアイテムを買い揃えること。

 何もない私は、その辺のオークから追い剥ぎをした臭い皮の鎧などで、地道に埋めていくしかない! これが 1st キャラの醍醐味である! !

2 日目 レベル 9

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 とかなんとか言いつつ次の日・・・

 なぜかフル装備w

 Blue 時代の友達 Kanata と Puriin から noob 装備一式をもらうことに。

 Woooohooooo!

 醍醐味とか言っていた昨日までの決意もどこへやらである。

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 レベル 11。ここはいわゆる〝wall〟グループと呼ばれるところで、クラッシュボーン城の前にあたる。このレベルだとみな一時間程度でレベルアップするので、奴隷広場からそのままグループごと移動してきた。

3 日目 レベル 13

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 クラッシュボーン城の〝castle〟グループ。ここで 15 まで上げたら Unrest へ出撃!

 この猿みたいのに変身しているのはハイレベルなエンチャンターで、我々を手伝ってくれている。おそらく、彼のギルメンのレベリングを手伝っているのだろう。

 このゲームは何もかもが共有されている。こうしてそれぞれのキャンプにぶらりと立ち寄っては、ちょっとした手伝いもできるようになっている。いくらでも黄門様を演じることができるのだ。今どきの MMO でダンジョンと言えばインスタンスが当たり前なので、そういうものしかしたことのない人からすると、むしろ新鮮かもしれない。

 まぁ、そもそもインスタンスが普及したのは、このゲームに深刻な問題があった裏返しなのだがw

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 レベル 15。The Estate of Unrest。来て早々 MR グループに潜り込む・・・が! 早速ブレークに失敗し、何度もゾーンを繰り返すというありがちな展開。

4 日目 レベル 17

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 MR =〝main room〟

 1F 正面から入ってすぐの中央の部屋である。

 エンチャンターでここにきた時は、外のカカシを持ち込んでいた。あまりレベルの高いモブをチャームするとすぐにブレークしてしまい、エンチャンターはしこたまダメージを喰らう。スタンもろくにやらないエンチャンターの場合、クレリックはスタンで手伝いつつ、マナ効率の悪く弱いヒールの連打を強要される。

 そして OOM 付近を行ったり来たりして、結果グループは不安定になる。

 早くチャームで戦いたい、威力を実感したいという気持ちもわからくはない。

 しかし、ヒーラーのマナはグループ全員の共有資源だ。そもそもここは火力が高すぎるとモブがすぐ枯れるので、無茶したところで誰も得しないぜ bro!

 と言おうとしたとき、

「表に出て虫でも捕まえてこい!」

 と啖呵を切ったのウッドエルフ・ウォーリアーw

 メインがエンチャンターだそうで、目に余ったのだろう。

 にしても虫は言い過ぎw

5 日目 レベル 20

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 友達に呼ばれて Upper Guk の〝scryer〟へ。

 upper guk のマップはかなり複雑で、昔はよく迷った! そのせいもあって、20 年前なのにすぐに思い出した。

 問題は、クレリックに Invis が無いことに尽きる。クモまでは抜けれるが、最後の坂に降りるパックはまだ aggro する。calm に失敗したらごめんなさい、と予めグループに申し合わせてから突っ込む!

6 日目 レベル 23

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 我が家 Unrest に戻る・・・がw

 このゾーンは、こういうヤバいトレインで有名な場所。ブレーク時は特に発生しがちに。ここから噴水の周囲には、経験値バックの蘇生を期待してか、死体が散乱している。

 そして、日本人ギルド <Akatsuki> に入れてもらう!

 アクティブは 20 名ほどだろうか。Blue 時代のギリ 1 グループとは比較にならないほど多いw

 Green バンザイ!

7 日目 レベル 25

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 Unrest の FP グループ。〝fireplace (暖炉)〟の略。

 MR から階段を上がった 2F の北側だ。ここで 28 程度まで上げる。普通はそこから〝basement (地下)〟へ移動し、30 台前半まで過ごすのが定番。

8 日目 レベル 27

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 気分を変えて、Unrest とは反対方向、私のお気に入り Mistmoore Castle へ。

 レベル的に〝Graveyard〟グループに入りたかったのだが、フルだったので〝pond〟グループへ。ゾーンから坂を下ってすぐにある。

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 まぁ、このレベルで pond は流石に xp が渋すぎだ。Unrest の FP に戻って再開。

9 日目 レベル 29

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 流石に Unrest ばかりやっているし、basement はリストになっていて、いつも混んでいる。ここは趣向を変えてアントニカ大陸に軸足を移してみよう。

 ということで <Dial a Port> の世話に。

 ここはポーター業を生業にしているギルドで、/who all dial とするといつも誰かしらいる。彼らはチップで生計を立てていて、レベル = プラチナ程度を払っておけばよい。

 この頃は、スペル代のせいで全く金がなかった記憶だが、どうやってチップを支払ったのかも不明w もしかするとシンボル用の Bloodstone で払ったのかもしれない・・・w

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 Solusek's Eye、いわゆる Sol-A にて。

 ooc で LFG をしてみると、すぐに捕まった。

 普段はこうしてグループリーダーが集めたランダムな人々でグループを作る。いわゆる〝pug group〟(pug = 雑種) だから当然玉石になりやすい。いや、ほとんどはまともなプレーヤーなのだが、変なのも普通に混ざってくる。このときも文句ばかりで自分は肝心な時に仕事をしない、したとしても動きが遅い。いわゆる half afk 野郎がいた。

 大手ギルドがの人が多い印象。まぁ、人口が多いのでそうなるのかもしれないが。

 勘弁してほしいものだ。

10 日目 レベル 31

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 High Keep の地下ゴブリンに rep で呼ばれたので入ってみる。

 replacement は交替要員で、もうすぐ抜けたい時にレベルが近い人を探して tell で交渉し、その人が来てから抜けるようなことが行われている。例えば、/who all cleric lfg 28 34 のように検索する。いないとグループが回らなくなるようなタンクやヒーラーはやったほうがいい。

 さて、ここで目玉の Left Goblin Ears は、キャラ名のアルファべット順で loot することになっていて、これが意外と面倒い。今だに次は誰ってのがすぐに出てこない。

 ゴブ耳は経験値アイテムとして alt 向けの需要が非常に高く、トンネルだと @10 pp ですぐ捌けるので初心者にとってはとてもいい稼ぎだ。私も 1k 弱になったので、ようやくスペル代に困らなくなった。おかげでゴミスペル以外はほぼ埋めることができた。

 だからここは経験値・お金ともに人気がある。リストに入ったら 1 時間も待たされることなどザラだから、rep で呼ばれたのはラッキーである。

 入ってしばらくすると、リストホルダーの人に頼まれた。

「もう寝るから、リスト管理よろしく」

 ま、ものは試しとやってみることに。それがこの /tell の画面。

 右上からリスト一番目、二番目・・・と並べていった、のだが・・・

 やばい・・・

 くそ面倒い・・・

 何が面倒って、この 20 年前はあたりまえと思われていた UI の、果てしない使いづらさw

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 ここの xp が良い理由は、10 分リポップでスポーンも多いからだが、隠れた理由としてリストホルダーがクラスバランスをコントロールできるというのも大きい。

 エンチャンターがいれば Osargen というローグタイプのレベル 22 NPC をチャームできるので、グループの DPS 構成に関わりなく安定してキルスピードを維持できる。

 ペットがローグタイプというのは、メレーが一人でもいるグループではシナジーとして重要になる。ペットはどのメレークラスよりもダメージが大きく、スレットも高くなるはずだが、メレーレンジに PC がいる限りペットにタゲが行くことはないから、タンクが意識をしていれば常にバックスタブが入る状態になる。マナに縛られないダメージソースは xp 効率としてとても重要だ。

 それと、自分自身でゴブ耳を消費して xp の足しにできるというのもある。

 こうして、リストホルダーとして色んな人の tell を受けていると、中には

「どうして俺の順番をスキップしてあいつを入れたんだ?」

 なんて言ってくる人がいる。例えばこの時はヒーラーだった。ヒーラーである私がこのグループにいてヒーリングは十分足りているのだし、二人目のヒーラーは余計。君は DPS でもするつもりなのかい? などとちゃんと説明をすればどこかに消える。

 私の場合はつい遠慮しがちになるのだが、そういう日本人的な美徳は引っ込めないと外国人と渡り合うのは難しい。

11 日目 レベル 35

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 レベル 35 は hell level なので、xp の進みもとても遅くなるものの、まだここに居座る。それにしても、レベル 29 〜 35 hell を三日で抜けたのはここのおかげだろう。

12 日目 レベル 36

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 Unrest の basement に行ってみるものの、このレベルだともう美味しくない。ここは引っ張っても 35 までだなぁ・・・Unrest 卒業。

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 レベル 37 で、初めてギルドグループに入れてもらう!

 私だけレベルがかなり低いが、Sol-B の royal へ。mith bracer が 2 個出る。しかも 2 個ももらった! ギルドに入ったばかりで、何もしてないのだが・・・

 この時の貯金だと絶対に買えない代物。

 これはうれしかったなぁ。

 20 年前も長いこと愛用していた記憶。

13 日目 レベル 38

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 Sol-A の〝bar〟グループに潜り込む。

 ここのゴブリンがランダムで落とす ore が 16 pp で店売りできるのだが、これが異常に重い。重量オーバーが進むとどんどん AGI が落ちて AC が下がるし、足も遅くなっているので、ゾーンに逃げろ! という状況が発生したら真っ先に置いていかれる。

 リスクか、金か?

14 日目 レベル 39

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 Sol-A の〝king〟グループ。

 よくみると Wenlee がいるw

 ここでレベル 39 となり、〝Complete Healing〟を覚える!

 キャストタイム 10 秒、マナコスト 400 と、回復スペルとしては馬鹿みたいに長いが、HP がどれほど多くても全回復するので、HPM としてはゲーム中最強である。

 クレリックは生涯、自身のマナのほとんどをこのスペルに捧げることとなる。

 グループにクレリックが要求される理由がこのスペルであり、グループは全てのダメージを最も HP の多いタンクに集めることによってマナ効率を最大化するというプレイスタイルになる。

 良くも悪くも、このゲームのバランスを決定しているスペルの一つだ。

 しかし、覚えたてのこの頃は fizzle が多く、一緒に遊ぶプレーヤーの HP もまだまだ少ないため、Superior Healing など普通のヒールのほうが HPM が良い。最低でも数レベルは封印。

 また、クレリックは若干の CC スペルを持っているのだが、その中で重要な Pacify を覚えるのもこのレベルだ。効果は Calm と同じだが 7 分も持つため、一度かけることができれば数回のプルのあいだ効果が持続するので便利。

 また、プラーがタゲしてクレリックがアシストすれば、視線が通っていなくてもキャスト可能なので、連携して無力化できる。ただし、モブのレベルが近かったり MR が高いとレジストしやすいので、相手は選ぶ必要がある。さらに、クリティカル・レジストするとアグロして全部来てしまうので、そうなっても対処可能な状態であることも確認しておく必要がある。

16 日目 レベル 40

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 Mistmoore の〝CE〟グループに入る。castle entrance の略。

 このゾーンは、吸血鬼が巣食う城という設定で、雰囲気がとても好きだ。ただ、モブのパスがかなりおかしく構造的にも一本道なので、とんでもないトレインが発生する場所としても有名である。

 例えばこの城の入り口の橋。Snare かけ忘れなどで逃走させてしまうと、この橋の上で闘うことになるのだが、モブが床抜けしてしまう。そうするとワイプ確定である。下の谷にいっぱい並んでいるモブ全部を引き連れて、入り口側の坂から戻ってくるw

18 日目 レベル 42

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 いや、その程度ならまだマシなほうだ。

 例えばこういうトレインなど・・・内容がヤバすぎw

 高レベルなキャンパーが死にそうになった時はタワーから落ちて脱出するのだが、その際、城内のレベルの高いモブのトレインが発生する。

 こんなもんに aggro ったら、HP が蒸発するw

 ここ一番奥の崖っぷちは唯一のセーフゾーンになっていて、ここにさえいれば何も aggro しない。誰かが素早くトレインを察知して全員をこのセーフに退避させたから良かったものの、あいだに誰かが一人でも残っていたら連鎖でこっちまで来てワイプだ。

 なぜそういう動きができるかというと、すでに何度もワイプしているからであるw

 それにしても、MM もそろそろ美味しく無いレベルになっていたことに気づいてしまい、もうそんなレベルかと悲しくなった。

19 日目 レベル 43

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 以前ギルドで連れて行ってもらった Sol-B の royal。

 ここにクレリック rep で呼ばれたので入ってみる。しかし、あの時のような安定感はなく、何度もワイプw

 うーん、何が悪いんだろうね。

20 日目 レベル 43

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 /lfg on をして tunnel でぼーっとしていると、Splitpawクレリック rep に呼ばれたので入ってみる。ここは Paw でも一番奥の〝exe〟グループと呼ばれるところだ。

 ところで、P99 には ZEM (Zone Experience Multiplier) というシステムがある。

 遠い、危ない、loot がしょぼい、などの理由で不人気なゾーンの経験値に倍率を設定して、いろんなところに行ってもらおうという趣向。しかし、少し前まではこれの設定がおかくて、あの頃人気だった場所がガラガラだったり。〝not classic〟な状況が続いていた。

 例えばあの頃の Cazic と言えば、全てのキャンプが埋まっていたはずだ。しかし、この ZEM のせいでガラガラで、pug group なんて立つはずもなく、遊べた試しがなかった。少し前に ZEM が再調整されたおかげで、Cazic や Paw は賑やかになった。

22 日目 レベル 45

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 ここは invis が全域で効くので、それさえあればどこへでも行ける。

 ここの大ボス named の Tesch Val Deval`Nmak など結構痛いのもいる。

 この日に目標のレベル 45 に到達した。ようやく Plane of Fear へ ready だぜ! まぁ、そんなギリギリのレベルで臆面もなく紛れ込むつもりもないのだが・・・できるなら 50 で行きたいところ。

24 日目 レベル 46

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 この Gingie (ranger) と Senaa (druid) という二人組はうまいプレイヤーだ。

 リアルでカップルらしく、すでに持っている LORE なアイテムが出ると corpse keep するため、/duel をするのだが・・・嫁をなぶり殺しにする夫ってw おもしれー奴らだった。その後もこの二人には Paw へ誘ってくれた。

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 その夜、ギルドイベントの Efreeti raid へ!

 20 年前にも、はじめての raid 体験をここでしたのを思い出す。

25 日目 レベル 47

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 これまではずっと pug グループで上げていたが、そろそろスパートをかけないといけないので、Feerrott の Spec cave の spectre でソロをすることに。

 spectre はフィールドにいるアンデッドで、クレリックがソロできる数少ないモブである。

 下手にグループに入るよりも確実に xp を稼げるし、なにより片手間でできるのがいい。

 リスポーンが 6 分 40 秒なので、slain メッセージを GINA で拾って 20 秒前に「spec soon」と喋らせる。これで Netflix を見ながら xp ができる体制に。

 いわゆる〝chill camp〟である。

 P99 では、spawn 場所に 1 〜 7 まで 番号 がついていて、誰かが /ooc spec cc と言えば、その場所に陣取っている人が数字を返答するシステムになっている。北米ピークは確実に埋まっているが、日本ピークだと #7 などはたいてい開いている。また、帰る時に tell をくれと言っておけば大体は教えてくれるので、言ってみるといいだろう。

27 日目 レベル 48

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 とうとう Plane of Fear がオープンした!

 我がギルドでもギルド合同 raid を企画してくれたので、突撃する!

 本当はレベル 50 で行きたかったのだが、ヒーラーということで甘え。そう言えば、あの頃も「クレリックだから役に立つよ」と師匠の DAI さんに言われて、40 そこらで連れて行ってもらったのをよく覚えている。

 実際、あの頃はレベル 45 制限なんて無かった。

 このゾーンで出るアイテムはほとんどがクラス専用かつ NO DROP だから、拾える人がいないアーマーは地面で腐る。それを見かねた人々がレベル 1 をこのヤバいゾーンに埋めていて、腐るアイテムが出たらキャラチェンジして拾わせていたものだ。

 フル PoF アーマーな SK レベル 1 なんてのが、ごろごろいた。

 あれはとても寒かった。

 はたで見ていて決して気分の良いものでは無い。

 レベル制限の導入もやむなしと思う。

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 とうとう来た PoF!

 だったが・・・

 この日、ものすごく嫌なことがあった。

 複数のギルド合同でやっているので、何かアイテムが出れば、まずどのギルドが loot するのかを振る。これも公平にということで参加人数で振るようになっている。例えば A ギルドが 20 人、B ギルドが 10 人なら /ran 30 をして、1 〜 20 が出れば A、21 〜 30 が出れば B という具合だ。

 なぜこういう事をするかというと、ギルドごとに DKP があったり、一方ルートカウンシルだったりと、配分の方針がまちまちだからだ。我がギルドは他と比べたら人数も格段に少ないし、そんな面倒なことまでしてよく参加させてくれているなぁ・・・と、合同までして誘ってくれたギルドに感謝である。

 さて、クレリックがここで拾えるアイテムは、ベルトとヘルムぐらいしかない。20 年前もヘルムをもらい、PoH がオープンするまでは頭だけが紫色だったのを覚えている。

 しかし今はオープンしたばかりで、LR シリーズというレガシーアイテムが期間限定でドロップする。そして、Boots だけはクレリック用としてかなりの性能だ。

 うーん、でもこんなの都合よくでないだろうなぁ・・・

 って出てるし!

 そしてうちのギルドが勝ち、次に私がダイスを振って、これも勝ってしまった・・・

 Woooohoooo!

 ん? 死体どこ?

 落ちてる死体を見ていくが、どの死体にもゴミしか入ってない。

 あたふた走り回って探すものの、何ということだ。タイミングが悪くワイプしてしまう・・・

 クレリックのキャンプアウトも失敗しており、すぐに戻る手段はない。

 時間的に死体は失われただろう。

 PoF の初日に、自分がもたもたしていたせいで、貴重な item をロストしてしまった。

 CR が完了する 30 分ものあいだは、悔やんでも悔やみきれなかった。もうすぐ取れなくなるような貴重なアイテムが取れなかったという後悔よりも、皆で頑張った raid で出たアイテムを自分が poof させてしまった、という自責の念のほうが遥かに大きかったように思う。

 しかし raid が再開すると、そんなことよりも更に大きな問題があったことに気づき、驚愕とする。

 実は、ギルドロールの時点で他のギルドに loot 権があって、すでに誰かがさくっと拾っていたらしい。ギルドロールでうちのギルドばかりにあたっていたため、コートチェンジをするように直前に A と B をスイッチすることに合意していたんだとか。

 つまりこれ、一歩間違うと私が Ninja になっていた可能性があったということだ。

 MMO において Raid Ninja なんていうのは死亡宣告に等しい。

 先に拾われていたのは、むしろ不幸中の幸いだった。

 行き違いが重なっただけで誰が悪いわけでもないのだが、今でも思い出すだけで吐き気がする。

28 日目 レベル 49

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 次の日も PoF の時間になるまで Spec ソロ、しかも 2 箇所を強引にキャンプして、なんとか 49 にしてから PoF に行く!

 おかげで、49 で覚える 90% 蘇生 も役に立った。

 今日は大手ギルドと合同。昨日と異なり、オールロールでの loot である。

 あれ、もしやあの赤いやつは・・・Gingie!

 それにしても、20 年前とはやり方がかなり違う。

 全員の動きがこのゾーンに最適化されており、そのせいで難易度も格段に低くなっている。

 カイター係がこの north wall キャンプ周辺にいるモブをずっと引っ張り続けていて、常時 10 匹以上のモブをカイトしている。このゾーンは多くのモブが徘徊型だから危ないのだが、キャンプに近づいてくるモブが居ても、カイターがすぐ群れに加えるので安全だ。そして、そのうちの 1 匹を MT が引っこ抜き、全員でぶっ殺しては次を抜き・・・という流れ。

 DPS もあの頃とは違う。エンチャンター軍団が imp などのローグタイプのモブをチャームしているため、キルスピードも異常に早い。

 あの頃とここまで変わってしまうんだな・・・ と関心してしまう。

 20 年前のこのゾーンにはバグが多かったことも良い思い出だ。

 しばらくは CT なんて誰も殺せなかったから、あいつは湧きっぱなしだ。そうすると、定期的にあの即死 HT が誰かに飛んでくる。なぜか大体バードに着弾w ソングに aggro するバグでもあったのだろうか? 来るバードも渋々w

 また、あることをするとゾーンがクラッシュすることを発見したやつがいて、モブが枯れると全員を安全なところに移動させて、ゾーンクラッシュでフルポップw そんなおいしいことなんて誰も /petition するわけない。ま、これはすぐにバレて修正された。

 そのうち CT を殺せるようになったものの、あるときノックバックで木の上で殺してしまい、誰も拾えないまま poof・・・しかしそういう時の /petition は光よりも早えw 数時間後に GM が現れて、ちゃんと item を渡してくれた。

29 日目 レベル 50

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 Spec の穴蔵にいれば、49 も二日で抜けてしまった。

 そして、Ding 50!

 50 まで一ヶ月かからなかったのは自分でも意外だった。

 しかもデスバブルを稼ぐ余裕まであった。いやぁ、Spec ほんとに最高だね!

 まぁ、50 まではチュートリアルのようなもの、本番は 51 〜 60 である。

 これを書いている今は、数ヶ月前に Kunark が入ってレベリングをしている最中なので、60 になったら続きを書こうと思う。

 

それでは、ハッピークレリックライフ!

 

書きました!