Project1999 で遊んでいると、便利なツール GINA。私などは完全に依存しており、このブログでも何度か取り上げた。
しかし、これを使い続けていると一つのトリガーしか設定していないにも関わらず複数回発動するという問題が遅かれ早かれ発生しはじめる。
この例では、二回発動しているため同じタイマーが二つ表示されてしまう。
原因ははっきりしていないが、どうやらトリガーグループをまたいでカット・ペーストしているとバグるらしい。そのまま放置していると、これが 10 個以上もずらずらと出てくるような酷い状態に。喋るような内容だと延々とスパムを始めるので相当たまらない。
GINA の再インストールなど、小手先であれこれ試みてみるものの、何年も直らなかった。ところが、別件でフォーラムを見ていた時に この記事 を見つけ、ヒントを得たことでようやく直し方がわかった。
内部的に保持しているトリガーのデータ構造が壊れてしまっているようだ。これを直すために、エクスポート、設定の初期化、インポートという操作がいる。
GINA の設定をバックアップしようとするとき、普通は
C:\Users\ログイン名\AppData\Local\GimaSoft
のフォルダを NAS や USB ストレージ等の安全な場所にコピーするのだが、それそのものが壊れてしまっているため今回は使えない。これをエクスポート・インポート機能で正常化するというのが趣旨だ。
ただ、この機能には致命的な問題がある。
- サウンドファイルのパスが消える
- オーバーレイのレイアウトが消える
これらを手で再設定する必要がある。
エクスポート・インポート機能は、トリガーを周囲の人と共有するためのものだ。オーバーレイのレイアウトやサウンドは個人の設定に強く依存している部分なので、そこまでは共有しないという事なのだろう。
対処療法だが、サウンドファイルを使っているトリガー名に SE: などつけておく。また、使っている wav ファイルのファイル名に何のトリガーで使っていたかを明記しておく。そうすると、回復がまだマシになる。デリートする前にこういう整理をしておくのをお勧めする。また、オーバーレイのスクリーンショットも取っておく。
具体的な手順は次の通り。
- C:\Users\ログイン名\AppData\Local\GimaSoft フォルダを右クリ → ZIP 圧縮
- 念のため安全な場所にコピーしておく (バックアップ)
- GINA の右側にあるトリガーグループを上から下まで全部選択
- Sharing → Export → To GINA Package File → ファイル名を入力
- GINA をシャットダウン
- C:\Users\ログイン名\AppData\Local\GimaSoft フォルダを GimaSoft.bak 等にリネームする (設定の初期化)
- GINA を起動
- トリガーがデフォルトに戻っているので消して何もない状態にする
- Sharing → Import → From GINA Package File → 4 でエクスポートしたものを選択
- オーバーレイを再設定する。カテゴリーは残っているので、それぞれオーバーレイを指定しなおす
- サウンドファイルを選択しなおす
万が一元の設定がわからなくなったとしても、一度 GimaSoft を GimaSoft.new にリネームしてから GimaSoft.bak を GimaSoft にして起動すればすべて元に戻る。